2020年1月26日(第4号) | ||
聖日礼拝 | ||
第1礼拝司会 : | 相馬敏之兄 | |
第2礼拝司会 : | 本木 誠兄 | |
奏 楽 : | 小澤良子姉 | |
前奏 | ||
招詞* | 詩篇100篇1~5節 | |
賛美* | 539番 | |
祈り | ||
交読文 | ヨハネの福音書15章1~12節 | |
賛美* | 11番 | |
牧会祈祷牧師 | ||
賛美* | 298番 | |
聖書 | 詩篇80篇1~19節 | |
説教 | 主よ。私たちを元に戻してください | |
牧師 | ||
献金 | 285番 | |
頌栄* | 541番 | |
祝祷*牧師 | ||
後奏 | ||
報告 | ||
(*の部分はご起立下さい。) |
「主よ。私たちを元に戻してください」
牧師 坂野慧吉
詩篇80篇は、「祈りの詩篇」である。この詩篇で「ぶどうの木」と言われているのは、神の民「イスラエル」のことである。
この「ぶどうの木」は、エジプトから引き抜かれ、約束の地に移植され、整えられた地で根を深く張り、地の全面に広がった。そのぶどうの木は、山々も神の杉の木も覆い、ついにその枝は広がって、「海」(地中海)に「あの川」(ユーフラテス川)にまでその枝を延ばした。これは、神がイスラエルを祝福し、諸国の民の祝福の基とされるという、アブラハムに対する契約の成就である。出エジプトから、約束の地での定住、ダビデ、ソロモンの時代の繁栄を歌っている。
しかし、イスラエルは自分の繁栄を自分の力によると勘違いし、偶像を礼拝し、罪を犯した。その結果、神は彼らの祈りに耳を傾けず、彼らは敵に侵略され、神の祝福を奪われ、食いものにされてしまった。それどころか、ぶどうの木は、火で焼かれ、切り倒されてしまっている。神の怒りによって滅びてしまっている。
このようなぶどうの木(イスラエル)の状態の中で、詩篇の作者は、「イスラエルの牧者よ。聞いて下さい。光を放ってください。救いに来てください。」と祈る。そして「万軍の神よ。私たちを元に戻し、御顔を照り輝かせてください。そうすれば、私たちは救われます。」という祈りを三度も祈る。
「元に戻る」ということは、元の繁栄に帰ることだけではなく、神との関係、神との交わりを回復することなのである。