2021年7月25日(第30号) | ||
聖日礼拝 | ||
第1礼拝司会 : | 相馬敏之兄 | |
第2礼拝司会 : | 宮崎雅之兄 | |
奏 楽 : | 臼倉ゆり子姉 | |
前奏 | ||
招詞* | 詩篇100篇1~5節 | |
賛美* | 539番 (会衆賛美) | |
祈り | ||
賛美 | 298番 (黙想) | |
聖書 | 使徒の働き12章1~17節 | |
牧会祈祷牧師 | ||
説教 | 「この世の権力と神の権威」牧師 | |
献金 | 333番 (黙想) | |
頌栄* | 賛美歌541番 (会衆賛美) | |
祝祷*牧師 | ||
後奏 | ||
報告 | ||
(*の部分はご起立下さい。) |
「この世の権力と神の権威」
牧師 坂野慧吉
「使徒の働き」12章は、「この世の王」が教会に対して権力を行使して、使徒たちを殺害する行為に出たことを記している。ここに出てくるヘロデは「ヘロデ・アグリッパ1世」であの「ヘロデ大王」の孫に当たる人物である。彼は、長い間ローマで育ち、後に皇帝となる人物とも親交を結んでいた。彼は、次々にヘロデ大王が治めていた領土を所有し、権力を拡大して行った。彼はハスモン朝の子孫の女性を妻としていたので、ユダヤ人たちにも人気があった。ユダヤを統治するためには、ユダヤ人に喜ばれる政策を実行する必要があったのである。
そこでヘロデはまず、十二使徒の一人であったヤコブを殺害した。それがユダヤ人に喜ばれたので、次に「ペテロ」をも捕らえ、牢獄に入れ、過ぎ越しの祭りの後に、ぺテロを民衆の前で処刑する計画を立てていた。このような中で、教会は「彼 (ペテロ)のために、熱心な祈りを神にささげていた。」
一見すると教会は弱く、「祈ることしかできない」存在のように思われる。しかし、神はその祈りに応えて、主の使いを遣わし、奇跡的な方法でぺテロを牢獄から解放されたのである。
ヘロデは牢獄の番兵を処刑し、さらに自分の権力を行使して、人々の前で演説し、「神の声だ」と人々が叫ぶのを止めることをせず、高慢にも自分が「神」であるかのように錯覚していた。しかし、神は権威をもって、このヘロデのいのちを奪われた。
神のことばはますます盛んになり、広まっていった。神の権威はこの世の権力に打ち勝つのである。